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手塚がふと横をみると、彼いわくそれが「死体ごっこ」なのだろうか、

何もかもを投げ出して、何も感じずに、何も考えずに。

(眠っているのか・・・?)

手塚は、不二の頬に触れた。

その頬は思った以上に冷たくなっていた。

「死体に触っちゃだめだよ?」

頬に触れたその手に自分の手を重ねた。

「・・その死体ごっこは何かメリットがあるのか?」

「あるよ。」

「へぇ。」

「こうやって寝転がって、何も考えずにいると、心が傷つかなくてすむよ。」

不二の手は頬よりも冷たい。

「死体になれば君のことを考えずにすむ。」

手塚は、その言葉を飲み込むように不二の唇を奪った。

「・・ん・・っ。」

「・・・もう、しゃべるな。」

一度離して、もう一度深く口付けた。

めまいがしそうなほど、深く。

 

それが卑怯なことだとわかっていても。

 

「・・・っ、手塚・・」

途切れ途切れに息をつく。

「人が、来るかもしれないよ。」

人気がないとはいえ、人が来ないとは限らない。

さすがに、これ以上のことをするつもりはないだろうと思いながらも、とりあえずお互いの理性に呼びかけてみる。

手塚は唇を耳元にすべらせ、低くつぶやいた。

「死体は、しゃべらないんだろ?」

うなじを息がくすぐる。

不二の身体が身じろぎした。

「・・・あ・・っ。」

制服のシャツのボタンを器用に片手ではずしていく。

少しずつ、降下する唇に不二は敏感に反応した。

「あまり声を出すなよ」

意地悪く言ってみる。

「そんなの・・無理っ。」

これだけで、息さえあがってしまっている。

はだけた胸元に、痕が残るように口付けた。

「ちょっ・・いいの?部長さん・・そんな見えるようなとこに痕なんか残して・・。」

今度は不二が意地悪そうに言った。

「死体になっても、痕は消えない。」

手塚はその痕にふれた。

 

たとえ、忘れたくても。

何もなくても。

傷ついても。

痕を残した。

 

「とても身勝手だね、君は・・っ」

残していく痕を見ながらつぶやいた。

「いつだって・・離れていくのは君からなのに。」

 

それでも、忘れるなと

君は言うの?

 

手塚のしなやかな指先が、不二の白い肌をすべるようにまさぐる。

冷たくなっていた肌が高潮していくのがわかる。

「いやらしい身体。」

よく通る声は、いつも以上に耳についた。

「んっ・・こんな身体にしたのは誰のせい・・」

上からなぶるように、一番敏感な場所をさぐられる。

それだけで、意識が飛びそうになるくらい、自分が興奮しているのがわかった。

「素質だろ?天才。」

普段は絶対に言わないような言葉も、こんな時だからこそ聞けるのかと思うと複雑な気分にもなる。

「まだ、直接触ってもないのに、な。」

熱くたぎるソレは、触れてもらうのを懇願してるようだった。

何度も、じらすように人差し指が往復する。

不二はそのたびに、甘い吐息をもらした。

「も・・お願い・・手塚ぁ・・」

たまらず、手塚の指に触れる。

手塚はその指を、不二の口元に持って行き、口内に差し入れた。

「・・ん・・くっ・・」

口の端から雫がぽたぽたとあごを伝って落ちる。

空いたほうの手は、ズボンのチャックを下ろし、ソレに触れた。

「あっ・・は・・」

一瞬、身体がビクンとなる。

こんなにも素直に反応する自分の身体がうらめしかった。

濡らした指をズボンの奥にすべりこませる。

さすがに外で脱がしてしまうのは、あんまりだとおもったのか、動かしにくそうに

指を動かした。

「あぁ・・はっん。」

ぎこちない動きにあわせるかのように、声が出る。

イキそうになっては、やめられ、またイキそうになってはじらされる。

自然と腰を浮かし、動かしやすいように身体が反応していた。

「・・・・声がする・・」

ふいに手塚の視線が、遠くにいる人影をとらえた。

風にのって、人の話し声がかすかに聞こえる。

作業着姿の二人組み。

電波塔の作業員だろうか。

 

「手塚・・っ。」

涙目になっている不二に深く口付けた。

そして、一番大きく指を動かす。

「んっ・・・つ。」

大きく身体が跳ねた。

手塚の白い長い指に、ねっとりとした粘液が絡みつく。

「はぁ・・っ・・はぁ・・」

荒く息をつく不二をよそに、手塚はすぐに入れていたもう片方の手を動かし始めた。

「まって・・手塚っ・・人が、」

もう、だいぶ近くまで近づいている人影。

そこは高台よりも斜面になっていて、死角にはなっているが、見えないとゆう保証はない。

「やめて欲しいのか?」

濡れた指を、置くまで一気に差し入れる。

「っ・・!いた・・い・・」

いきなり差し入れられ、痛みが走った。

「痛いだけじゃないだろ?」

その痛みとは別にある甘美な感覚に、不二も気づいていた。

「・・・やめないで・・」

快感に押し流される。

また、弱くなった気がした。

声がもう耳に届くぐらいの距離にある。

作業服姿のふたりは、電波塔の横にある小さな建物に入っていった。

「声、出すなよ。」

もう一度言って、不二の口を片手で押さえた。

吐息も何もかもふさがれて、息苦しい。

「・・てづ・・・かぁっ。」

ならされたそこを、今度は自分のもので突き上げた。

「んっ。」

押さえ込まれた口から、少しだけ声がもれる。

一気に突き上げられても、自然と受け入れてしまう。

いつのまにかそうゆう身体になってしまった。

「んっ・・んっあ・・」

何度も突き上げられる。

息苦しくて、涙がいくつも落ちた。

「不二・・・」

その涙を口ですくって。

両手で耳をふさぎながら、少し強引に口付けた。

「・・・あっん・・ん・・」

耳をふさがれたことで、口内を動き回る下の動きとまじりあう粘液の音が、否応なしにも聞こえてくる。

唇から逃れたくても、逃れられない。

意識がなくなりそうだった。

「・・手塚・・っ・・僕を殺してよ・・・」

少しあいた口端から、懇願する。


もう、殺してよ。

離れていくなら。

このままどうか。


手塚が、もう一度深く口付けると、不二の身体が大きくしなった。

「・・っ・・不二・・」

その後すぐに手塚も、すぐに不二の中で果てた。



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